経営学
第1問は戦略論・組織論等から、第2問は財務論から出題されます。第1問の出題形式は固定的で、空欄や下線の付された長文が与えられて、用語を空欄補充させる、下線部に関連させて2~3行で用語の意味や特徴を説明をさせる軽めの問題なっています。長文の中から、となると、ある程度まとまった領域から出題されることになるので、経営学の用語をグルーピングしてまとめて覚えるようになると効率的です。経営学の用語は日々どんどん増えているので、網羅的に覚えることはあきらめた方が良いでしょう。どの専門学校でも紹介しているような(受験生の大多数が知っている)用語は覚えておこう、くらいの気持ちで取り組めば十分です。また、用語の意味説明も、法律用語のように定義が定まっていないので、覚えやすいものを用意しておけば問題ありません。というように、第1問対策には限りがあるので、第2問の財務論に注力する方が得策です。
財務論は、3~4つの分野から出題されます。証券投資は毎回出題されるといってよいでしょう。企業価値も資本構成からペイアウト政策まで含めると毎回出題されています。分散や標準偏差によるリスク評価といった手法が用いられるため、数学的要素への苦手意識がある方には辛いものがありますが、確率による期待値の算出やキャッシュ・フローの割引計算は、財務会計論や管理会計論でも用いられている手法ですし、ある程度はパターン化されているので慣れたらすいすい解けます。慣れるまで繰り返し解きましょう。資料の選び方も練習したいので、できれば、基本的な計算をマスターした後は、本試験と同じくらいのボリュームのある計算問題や過去問を解くようにしてください。
特に財務論は、グラフを用いて説明されることが多く、グラフの記入を求められる問題が出題されたこともあります。目で見て直感的に理解できるグラフは是非活用していきたいツールなので、グラフは苦手という方も少なくとも教材として与えられる場面(投資機会曲線やペイオフダイヤグラム等)ではグラフで理解するように勉めてください。また、財務論では文字式が多用されます。なじみのないギリシャ文字で書き連ねられると、それだけで拒絶反応がおきそうですが、具体的な数値が入ればただの+-×÷です。慣れるまでは数値を入れて計算していくようにすると攻略できます。最後に、経営学では平方根の計算が必須です。電卓に √ (ルート)キーがあるかどうか確認しておきましょう。